
こんにちは!大阪スタートアッププロです。
前編では、創業後に資金繰りが悪化する主な原因について解説しました。
資金繰りは、一度悪化すると立て直すまでに時間がかかることがあります。しかし、日頃から適切な管理を行うことで、多くの資金不足は未然に防ぐことができます。
今回は後編として、創業者が今日から実践できる資金繰り改善のポイントを7つご紹介します。【監修:税理士 村田幸雄】
① 資金繰り表を作成する
将来のお金の流れを見える化する
資金繰り改善の第一歩は、会社のお金の流れを把握することです。
資金繰り表を作成することで、「いつ入金があり、いつ支払いがあるのか」を事前に確認できます。
最低でも3か月先、できれば半年程度先までの資金計画を立てることで、資金不足を予測しやすくなります。
② 売掛金を早く回収する
現金が早く入れば資金繰りは安定する
売上があっても入金まで時間がかかると、その間の支払いを自己資金で賄わなければなりません。
請求書は速やかに発行し、入金条件を見直せる場合は回収期間を短くすることも検討しましょう。
取引先ごとの入金状況を定期的に確認することも重要です。
③ 在庫を適正な量に保つ
必要以上の在庫は現金を眠らせる
在庫は売れるまでは現金になりません。過剰な在庫は保管コストがかかるだけでなく、資金繰りを圧迫する要因になります。
定期的に在庫を確認し、回転率の低い商品が増えていないかをチェックしましょう。
④ 固定費を定期的に見直す
毎月の支出を小さくする
家賃やリース料、システム利用料、通信費などの固定費は、売上に関係なく毎月発生します。
不要なサービスの解約や契約内容の見直しを行うことで、継続的な支出を減らせる可能性があります。
創業直後は、固定費を抑えながら事業を成長させることが大切です。
⑤ 毎月試算表を確認する
数字を見ながら経営判断をする
試算表は、会社の経営状況を把握するための重要な資料です。
売上や利益だけでなく、経費や借入金の状況なども確認できるため、問題を早期に発見できます。
「決算の時だけ数字を見る」のではなく、毎月確認する習慣を身につけましょう。
⑥ 資金に余裕があるうちに金融機関へ相談する
早めの相談が経営の選択肢を広げる
資金繰りが厳しくなってから相談すると、利用できる制度や融資の選択肢が限られることがあります。
設備投資や事業拡大を予定している場合や、資金不足が予想される場合は、早めに金融機関へ相談しましょう。
創業融資を遅れなく返済し、毎月の業績を適切に管理している会社は、追加融資の相談もしやすくなります。
⑦ 専門家と一緒に資金計画を立てる
一人で悩まず相談することも経営の力
創業者は営業や商品開発など、本業で忙しくなるため、資金管理まで十分に時間を割けないことがあります。
税理士などの専門家と定期的に試算表や資金繰りを確認することで、問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。
また、補助金や追加融資など、自社に合った資金調達方法についても相談しやすくなります。
資金繰りは会社の未来を守るための経営管理
利益だけでなく「現金」を意識する
会社経営では、「利益が出ているから安心」と考えるのではなく、「手元に十分な現金があるか」を常に確認することが重要です。
資金繰りを管理することで、設備投資や人材採用、新しい事業への挑戦など、将来に向けた経営判断もしやすくなります。
まとめ
資金繰りを改善するためには、資金繰り表の作成や売掛金の早期回収、在庫管理、固定費の見直しなど、日々の積み重ねが重要です。また、毎月試算表を確認し、資金に余裕があるうちから金融機関や専門家へ相談することで、経営の選択肢を広げることができます。
資金繰りは、会社を長く成長させるための重要な経営管理の一つです。利益だけではなく、お金の流れにも目を向けながら、安定した経営を目指していきましょう。
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