こんにちは!大阪スタートアッププロです。
「創業したいけれど、資金調達の制度が変わった?」「政策金融公庫の創業融資ってどういう種類があるの?」そんな不安を感じていませんか?
この記事では、日本政策金融公庫(以下、日本公庫)の最新版制度をわかりやすくご紹介します。
この記事を読むことで、2024年4月以降の制度改定内容、融資限度額や金利、無担保・無保証人制度の詳細、申請手続きの流れ、さらに大阪で活用できる支援まで知ることができます。
これから大阪で創業を考えている方や、最新制度を把握したい起業家の方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
創業融資とは?日本公庫が提供する3つの制度
創業融資は創業期の資金調達を支援するための制度です。
2024年3月に旧「新創業融資制度」は廃止され、4月からは「新規開業・スタートアップ支援資金」として大幅に制度が拡充されました。
日本公庫は主に以下の3制度を提供しています:
① 新規開業・スタートアップ支援資金
対象は創業を計画中または創業からおおむね7年以内の方です。
融資限度額は最大7,200万円(うち運転資金4,800万円)。
設備資金は返済期間20年以内(据置5年以内)、運転資金は返済期間10年以内(据置5年以内)として利用できます。
自己資金要件が撤廃され、無担保・無保証人での利用も可能です。
② 女性・若者/シニア起業家支援資金
35歳未満・55歳以上・女性が対象です。
上記①と同様の限度額(7,200万円、うち運転資金4,800万円)ですが、特別利率Aなどの金利優遇があります。
③ 再挑戦支援資金
廃業歴などがある方が再創業する場合に対象となります。
限度額は同様(7,200万円、うち運転資金4,800万円)で、運転資金の返済期間が最大15年まで延長されるのが特徴です。
最新制度の主な改定ポイント
2024年4月に制度が見直されたことで、日本公庫の創業支援制度はより使いやすくなりました。以下に主な変更点をまとめます。
無担保・無保証人で申請可能に
自己資金要件が原則撤廃され、日本公庫の創業融資は無担保・無保証人で申請できるようになりました。
ただし、一定の準備資金を持っている方が審査上有利になるケースが多いです。
融資限度額が大幅に拡充
従来の制度では、融資限度額は3,000万円前後でしたが、今回の制度改定により、最大7,200万円まで拡大されました。
これにより、設備投資を伴う事業も安心してスタートできます。
返済条件が柔軟に
返済期間が設備資金で最大20年、運転資金で最大10年に延長され、据置期間も最長5年とされており、資金繰りが安定するまでの準備期間として有効です。
利率の引き下げと特別利率の設定
基準金利から最大0.9%の金利引下げが可能となり、雇用創出や条件を満たした起業家には特別利率A~Cの適用があります。
これにより、返済負担を大きく軽減できます。
申請から融資実行までの流れ
日本公庫の創業融資を申請する際の流れは以下の5ステップです。
申請の主な5ステップ
① 事業計画書の作成:売上予測、収支、資金使途、競合分析などを明記します。
② 必要書類の準備:本人確認書類、登記簿謄本、見積書などを揃えます。
③ 窓口申込・面談:創業の動機や経歴、事業の将来性を面談で伝えます。
④ 審査:約2~3週間で審査結果が通知されます。
⑤ 融資実行:審査に通過後、指定口座に資金が振り込まれます。
メリットと注意点
制度が拡充されたことで創業融資の利便性は向上していますが、利用前に確認すべき点もあります。
メリット:柔軟な条件で幅広く支援
・自己資金ゼロでも申請可能。
・最大7,200万円の高額融資が可能。
・返済期間が長く、据置期間も最長5年で資金繰りに余裕。
・特別利率制度によって金利面でも優遇がある。
注意点:準備不足は落とされる
・自己資金がないと審査で不利になることがある。
・事業計画書の内容が不十分だと融資を断られる可能性がある。
・審査には時間がかかるため、早めの準備が必要。
・融資後も計画と実績の乖離が大きいと追加ヒアリングされることがある。
大阪で使える他の創業支援制度
大阪には、日本公庫の制度以外にも創業支援を受けられる制度が整っています。
大阪府・市の主な支援制度
・大阪府「開業・スタートアップ応援資金」:保証料軽減制度と民間金融機関との協調融資が可能。
・大阪市「特定創業支援等事業」:セミナーや専門家による支援、融資審査にもプラス効果。
・インキュベーション施設:事務所や技術支援を受けながら事業を始めることができる。
これらを活用することで、公庫融資の成功率アップにもつながります。
まとめ
今回は、「創業融資 政策金融公庫」に焦点を当て、日本政策金融公庫の2024年4月以降の最新制度内容を中心に解説しました。
制度の刷新により、無担保・無保証・自己資金なしでもチャレンジできる体制が整いました。
一方で、計画の質や実行力が審査の鍵となるため、準備は必須です。
大阪には併用可能な制度も豊富なので、賢く活用しながら創業の一歩を踏み出してください。
大阪スタートアッププロでは、創業したての方向けに、日本政策金融公庫をはじめとした創業融資はもちろんのこと、幅広くトータルサポートを承っており、融資についてのご相談からご提案までさせていただいております。
気になる方は是非、お気軽にご連絡下さい。
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