
こんにちは!大阪スタートアッププロです。
「売上は順調に伸びているのに、なぜか手元のお金が足りない」「黒字のはずなのに資金繰りが苦しい」と悩む経営者は少なくありません。
実際に、会社が経営難に陥る原因の多くは「赤字」ではなく「資金不足」と言われています。利益が出ていても、手元の現金がなくなれば、仕入代金や給与、家賃などを支払うことができず、事業の継続が難しくなることもあります。
そのため、会社を安定して経営するためには、「利益」だけでなく「資金繰り」を意識することが重要です。
今回は前編として、創業後に資金繰りが悪化する主な原因について解説します。
資金繰りとは?
資金繰りとは、会社に入ってくるお金と出ていくお金を管理し、必要なタイミングで資金を確保することです。
売上や利益が順調でも、支払いのタイミングに現金が不足してしまえば、会社の経営は成り立ちません。創業間もない会社ほど、資金繰りを意識した経営が重要になります。
原因① 売上はあるのに入金が遅い
売掛金が増えると現金は増えない
法人間の取引では、商品やサービスを提供した時点ではなく、翌月末や翌々月末などに代金が支払われるケースが多くあります。
この期間は売上として計上されていても、現金はまだ入ってきません。その間にも給与や家賃、仕入代金などの支払いは発生するため、資金繰りが苦しくなる原因になります。
原因② 設備投資に資金を使いすぎている
創業直後は必要最低限から始めることも大切
創業時には、店舗の内装や機械設備、パソコン、車両など、多くの設備投資が必要になることがあります。
もちろん事業に必要な投資は重要ですが、最初から必要以上の設備を導入すると、手元資金が大きく減少します。
創業直後は、「本当に今必要なのか」を見極めながら、事業の成長に合わせて設備投資を進めることも重要です。
原因③ 固定費が高すぎる
毎月必ず発生する支出に注意
家賃、人件費、リース料、システム利用料などの固定費は、売上に関係なく毎月発生します。
売上が想定どおり伸びなかった場合でも固定費は変わらないため、資金繰りを圧迫する大きな要因になります。
創業初期は固定費をできるだけ抑え、事業の成長に合わせて段階的に増やしていくことをおすすめします。
原因④ 在庫を抱えすぎている
在庫は現金が形を変えたもの
小売業や製造業では、在庫を多く持つことで欠品を防ぐことができます。しかし、在庫が増えすぎると、その分現金を商品として保有している状態になります。
商品が売れて現金になるまでは自由に使うことができないため、資金繰りが悪化する原因になります。
原因⑤ 利益だけを見て経営している
預金残高だけでも利益だけでも判断できない
利益が出ていることは大切ですが、それだけで会社の経営状態を判断することはできません。
利益が出ていても借入金の返済や設備投資、大きな税金の支払いがあれば、現金は減っていきます。
反対に、一時的に預金残高が多くても、それが創業融資による借入金であれば、将来的には返済しなければならないお金です。
資金繰りを改善する第一歩は現状を知ること
毎月数字を確認する習慣をつけよう
資金繰りを改善するためには、まず現在の会社のお金の流れを把握することが重要です。
毎月試算表を確認し、預金残高だけでなく、売掛金や借入金、今後の支払い予定まで確認する習慣をつけましょう。
現状を正しく把握できれば、資金不足になる前に対策を講じることができます。
まとめ
資金繰りが悪化する原因は、一つではありません。売掛金の回収時期や設備投資、固定費、在庫、利益だけに目を向けた経営など、さまざまな要因が重なって資金不足につながります。
創業直後は、利益を増やすことだけでなく、「手元に現金を残す経営」を意識することが会社を長く続けるためのポイントです。
次回の【後編】では、資金繰りを改善するために今日から実践できる具体的な方法について解説します。
大阪スタートアッププロでは、創業したての方向けに、日本政策金融公庫をはじめとした創業融資はもちろんのこと、創業後の資金繰りや経営改善についてもサポートしております。資金繰りに不安を感じている方も、お気軽にご相談ください。
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